専門用語辞典 お役立ち情報

イントロン

真核生物の遺伝子の中にあるアミノ酸をコードしていないDNA配列。RNAに転写された後、スプライシングにより切り捨てられるので、成熟したメッセンジャーRNAの中には存在しない。

エキソン

真核生物のDNAから転写された前駆体のRNAからスプライシングによってイントロンが切り捨てられメッセンジャーRNAとして残される部分

スプライシング

真核生物の遺伝子の直接転写産物からイントロンを切り離し、残ったエクソンをつなぎ合わせてメッセンジャーRNAを作られる過程をスプライシングという。

SSCP

Single strand conformation polymorphism =一本鎖DNA高次構造多型解析 の略
遺伝子の突然変異を検出する方法。同一の長さ(数百塩基対)のDNA断片を一本鎖に変性して電気泳動で分離し、検出する。

SV40

高等動物細胞のベクターとして使われるウイルス。通常はサルの細胞内で増殖する。

ウエスタンブロット法

複数種のタンパク質の混じった試料から特定のタンパク質を検出する方法。試料をポリアクリルアミドゲル電気泳動などで分画し、ニトロセルロース膜などに移した後、目的のタンパク質に対する抗体を反応させる。標識した二次抗体を使い、間接的に目的のタンパク質を検出する。

サザンブロット法

特定の遺伝子がどの長さのDNA断片に存在するか調べる方法。目的のDNAを制限酵素で処理し、電気泳動で分画し、ニトロセルロース膜などに移す。標識したRNAまたは一本鎖DNAを使い、目的の画分を検出する。

ノーザンブロット法

RNAの混合試料から特定の塩基配列を持つ分子を検出・定量するための方法。原理的にはサザンブロット法とほぼ同じで、標識したDNAを用いて検出する。

エレクトロポレーション法

DNA導入法の一つで、細胞にパルス電圧をかけることで細胞膜内外に電荷を生じさせ、膜を圧縮して一過性の小孔を作る。この小孔はすぐに修復するが、その際、外液にDNAなどを加えておくことで導入される。

FITC

フルオレセインイソチオシアネートの略。蛍光抗体法に用いられる蛍光色素

in situ ハイブリダイゼーション

用いたプローブと相補的な塩基配列を持つ遺伝子の染色体上での位置や、組織切片や胚全体に対して特定のm-RNAの相補的塩基配列をプローブに用いて目的の遺伝子がどこで転写されているか調べる方法。

ハイブリダイゼーション

(1)遺伝子工学では、DNAあるいはRNAの雑種分子を作ること。二本鎖DNAを変性させて一本鎖にした後、別のDNAあるいはRNAと混合し、塩基配列の相補性に依存したハイブリットを形成させる。
(2)細胞工学の分野では、異なる種類の細胞を融合させて雑種細胞を形成させること。

プローブ

集団の中から目的物質を選び出すときに、他と区別しにくく選択が不能な場合がある。このようなとき、標的に特異的に結合する物質があれば、これに予め標識をつけておき、集団に混ぜてそれを目印として選び出すことができる。このような目印をプローブという。

インターフェロン

ウイルスや2本鎖RNAなどの誘起剤により、脊椎動物の細胞が合成する分泌性の糖タンパク。ウイルスの増殖を干渉する。

ウイルス

DNAあるいはRNAいずれかの核酸をゲノムとしてもつ感染性の粒子。感染した宿主細胞内においてのみ増殖する。

遺伝的組換え

両親のもつ、それぞれの遺伝子型と異なる新たな遺伝子型をもつ子が生じる現象。一般には減数分裂のときに相同染色体が交叉して遺伝子が組換わることをさす。

減数分裂

DNA複製の後に2回の核分裂が連続して起こり、染色体数が半減した4個の細胞ができる分裂のこと。有性生殖をする生物全てで配偶子が形成される際に起こる。高等植物でも花粉、胞子形成時に起こる。

相同染色体

動植物の体細胞の染色体は性染色体を除き、対をなしている。この対をなす染色体どうしを相同染色体という。このうち一方は父親、他方は母親に由来する。

染色体

DNA、ヒストン、非ヒストンタンパク質、RNAなどによる複合体。核分裂時に核に出現する塩基性色素に染まりやすい棒状構造物。分裂期以外は核内に分散して存在する。

性染色体

雌雄の性の決定に関係する染色体。性染色体以外を常染色体という。

ES細胞

胚性幹細胞のこと。発生初期の胚盤胞に由来する多分化能をもつ細胞株。主にマウスのものが研究材料として用いられている。最近ヒトのものも作成され、再生医療の研究に用いられている。

多分化能

多能性ともいい、細胞がいろいろな種類の細胞に分化する能力のこと。特に受精卵やES細胞のようにすべての種類の細胞に分化する能力は全能性という。

分化

発生しつつある個体の細胞の形態的・機能的特殊化が進行して他と違った特徴・特異性が確立される過程のこと。ある発生の時期の細胞はいくつかの器官や組織に分化できる能力(多分化能)を持っているが、発生の進行とともに分化能が限定されてくる。

全能性

受精卵や発生初期の胚細胞などがさまざまな組織や器官に分化して、完全な個体を形成する能力。

クローン

無性生殖によって生じた遺伝的に均一な生物集団。自然発生的なものと人工的なものがあり、前者は動物では魚類の一部、爬虫類の一部などで知られている。また後者は発生初期の細胞、または分化した細胞に特殊な処理をして全能性を得たものを未受精卵などに移植し、ウシ、ヒツジ、サル、マウスなどで成功している。

RNA

リボース、リン酸、4種の塩基(アデニン、グアニン、シトシン、ウラシル)が重合した高分子。通常は一本鎖である。機能は多様で、主なものにDNAの遺伝情報が転写されたmRNA、翻訳時に重要なtRNA、翻訳の場であるリボソームに含まれるrRNAなどがある。

RNAポリメラーゼ

DNA鎖(2本鎖のうちの片方)を鋳型としてRNAを合成する酵素。

RFLP

制限断片長多型。同種の異なる個体のゲノムDNAを制限酵素で処理した時の断片長の違いによる多型。

αへリックス

タンパク質のアミノ酸配列を一次構造という。近隣のアミノ酸が水素結合などにより形成する安定な構造を二次構造という。この二次構造の1つで、アミノ酸残基が3.6個で1回転するらせん構造。多くのたんぱく質に見られる基本的な構造。

アンチセンスRNA

mRNA は意味のある塩基配列をもつのでセンス鎖とよぶ。これに対しmRNAと相補的な塩基配列を持つRNAをアンチセンスRNAと呼ぶ。細胞内にアンチセンス RNAが存在すると相補的な塩基配列を持つmRNAと特異的に結合し、その働きを抑えるため、細胞活性に影響を及ぼす。

アガロースゲル電気泳動

ゲル電気泳動の一種。アガロースのゲルを支持体として用い、直流定電圧電流を通すことにより荷電した目的物質を分離する。核酸、特にDNAを制限酵素処理して得た断片を長さの違いで分離するのに用いられる。

ポリアクリルアミドゲル電気泳動

ゲル電気泳動の一種。ポリアクリルアミドのゲルを支持体として用いる。特にタンパク質や核酸の分離・定量に用いられる。

アポトーシス

細胞の核の断片化やクロマチンの凝縮と、その後のDNAの分断を特徴とする細胞死。細胞の膨潤と細胞膜の破裂などを伴う壊死(ネクローシス)とは区別される。発生過程におけるプログラム細胞死で顕著に見られる。

アミノ酸

1分子内にアミノ基とカルボキシル基を持つ化合物。酸性アミノ酸、塩基性アミノ酸などに分類される。タンパク質はアミノ酸が数十~数千個つながってできている。

タンパク質

生体を構成する主要物質であり、生命現象をつかさどる活性物質でもある。多種多様の莫大な数のタンパク質があるが、それらはすべて20種のアミノ酸の重合体である。

SNP

SNP(一塩基多型)はSingle nucleotide polymorphismの略称です。DNA(デオキシリボ核酸)の塩基配列の中、1ヵ所が別の塩基に置き換っているものを指し、遺伝子の個体ごとの多様性の一要因となっております。ヒトの場合で数百塩基に1つの割合で存在するとされています。これにより病気への罹患のしやすさ、薬の効き目や副作用などの検査・判定に利用出来ると考えられています。SNPと疾患関係遺伝子や薬との関係を解析することにより、ゲノム装薬などの新たな分野へ注目をされています。

アルデヒド脱水酵素遺伝子(ALDH2)のSNP

アセトアルデヒド脱水酵素は、アルコールから分解されて出来た毒性物質であるアセトアルデヒドを代謝して解毒する作用を持っています。この酵素をコードする遺伝子にもSNPが存在します。アセトアルデヒド脱水酵素遺伝子の多型によって、お酒に強いか、弱いかが決まるとされています。「分解活性が強い=強い」、「中間」、「弱い」の3タイプに分けられ、これを利用して『アルコール依存度テスト』などの検査に使います。

RNaseH
(リポヌクレアーゼ H)

RNAを加水分解する酵素(リボヌクレアーゼ)の一種。DNAとRNAが対を成している部分に作用し、RNAだけを分解する酵素です。DNA複製の際にRNAだけを除去したり、DNAに間違って取り込まれた、RNAを除去する際に利用されます。

PCR法PCR: Polymerase chain reaction

遺伝子核酸増幅法の一つ。遺伝子DNAの一部を、プライマーとポリメラーゼを使うことにより短時間で数十万倍にも増幅する事が可能になります。この発見でアメリカのキャリー・マリスが1993年にノーベル化学賞を受賞しました。

プローブ

DNA(デオキシリボ核酸)は、2重螺旋でできており、各塩基(アデニン・グアニン・シトシン・チミンの4種類)と対になる塩基の種類が決まっています。この、塩基が相補的に組み合わさる性質を利用して、放射線同位元素や蛍光色素などで目印をつけておき、結合する相手方を探すときに使う、目印をつけたDNAの事をプローブといいます。

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